甲武信岳での写真撮影
甲武信小屋周辺での写真撮影は、アルプス周辺での写真撮影と違って、なかなかキャッチーなものは撮りづらいと思います。
ここでは、少し甲武信岳周辺での写真撮影について書いてみようかと思います。
甲武信岳の場合、とくに雨の日の苔や森の美しさというのが印象深いと思います。したがって、雨の日の撮影機会も多くなろ
うかと思うのです。雨の日に撮影するには、カメラレインコートの類を装備の中に忍ばせておくと良いということです。また
撮影が終わった後にカメラを拭くためのタオルを、ビニール袋に入れて持参すると万全でしょう。カメラが防滴構造であれば
言うことはありません。
三脚を忘れないでほしいのです。アルプスめぐりでは手持ちで済ませるよ、という人も、水の流れをうすぐらい森の中で撮影
るには、やはり三脚の力を借りるのがベターだろうと思います。なので、ある程度本格的に撮影しようと考えている方には、
ぜひ三脚を持ってきてもらいたいとおもいます。また、千曲川の水の流れを撮ろうという方は、NDフィルタを持っていると
強い味方になるだろうと思います。
ルートは、僕はいずれのルートも歩いていますが、シャクナゲの時期を別にすると、圧倒的に千曲川源流コース沿いで撮影さ
れた写真が多いですので、まずこのルートを、時間をかけて歩いてみることをおすすめします。
ぜひ小屋泊でおでかけください。写真撮影では、頻繁に背負った荷物を下ろしたり、しゃがんだり立ったりすることになります
ので、荷物は軽いに越したことはありません。
展望が出るのは甲武信周辺では山頂など限られた場所になるので、展望写真はどうしてもワンパターンになりがちです。望遠
や魚眼などを駆使してレンズで変化をつけると良いかと思います。朝か夕かでいうと、西側のほうが開けていますので、僕は
夕方のほうが写真になると思っています。夕方までは酔っ払わずに我慢して、撮影が終わってから酒の時間にするのが良いか
と思います。ただし、夕方は比較的曇りやすいので、朝方も保険として撮影に出るのが良いでしょう。
奥秩父周辺は、「モノクロの似合う山」だと僕は感じました。モノクロで樹木を撮影してみる、というのは、1つの手だと思
います。ぜひ、モノクロ化は、あたまの片隅にでもおいといてもらうと、さらに素敵な写真に出会える可能性が大なのではな
いかと思います。
シャクナゲは、満開よりも気持ちだけ早い時期を狙うのがおすすめです。早い時期のほうが花が傷んでない場合が多いので、
早い時期に、マクロレンズで狙う。天気は小雨が鉄板です。