ゴールデンウィークの甲武信岳
ゴールデンウィークは、山の上はまだ冬で雪が降ることもございます。雪山としては難易度は易しめで、初心者向け+ワンステップ位の山になります。冬場奥多摩や丹沢などで雪を歩いた雪山1年生が、最後の総決算として甲武信岳に登ってみるのも良いかと思います。しっかりした防寒着、6本爪以上のアイゼン、ストックを持参してください。ピッケルは要りません。小屋の営業は例年GWはじめからになります。
5月20日頃をすぎたら4本爪をザックの中に忍ばせておく程度、雪が完全に消えるのは5月の末くらい、と考えてよいと思います。
テントの方は雪の上にテントを張るようですので、竹ペグを持参してください。0度前後まで冷え込みますので、3季用シュラフ+すこししっかりした防寒着。ないしは寒さが苦手な人は冬シュラフでもいいと思います。GW期間中水は小屋で有料にておわけしております。整地用のスコップは貸出をしておりますので、整地用にスコップは持参していただかなくてかまいません。
6月の甲武信岳
5月おわり〜6月前半はシャクナゲの季節。6月前半〜中旬はベニバナイチヤクソウの季節です。ぜひ花を楽しみにおでかけいただければと思います。
天気は断然雨の日がきれいですので、雨の日を、「狙って」おでかけいただくと良いと思います。歩くにはちょっとしんどいですが、スタッフは本気
で雨の日がおすすめと思っておりますので、騙されたと思って雨の日におでかけいただきたいと思います。
(アズマ)シャクナゲは十文字峠と徳ちゃん新道になります。稜線のシャクナゲはハクサンシャクナゲで開花時期が違います。また、源流コースには
ほとんどシャクナゲはございません。
なお、この時期の週末は大変込み合うことが予想されます。できれば金土、ないし日月に予定をずらしておでかけいただければ多少なりともゆったり
と楽しむことができるかと思います。どうしても日程をずらせないようでしたら、十文字小屋泊でしたら多少余裕があるかと思います。それも叶わな
い場合は、なるべく早めに予約をお願いしたいと思います。
十文字峠シャクナゲ
夏季の甲武信岳
夏季の甲武信岳はたいへんすいております。とくに平日はほとんど登山者と合わない日もあるかと思います。
天気は晴れの日も悪くはありませんが、苔がしっとりする雨の日が断然おすすめかと思います。こんな日に
雨具を着てのんびり歩きいて小屋でゆっくりするのは贅沢な時間の使い方と思います。
稜線のハクサンシャクナゲは7月頃が見頃になります。
8月の1週目の土曜日は水の日のイベントを、8月の4週目の土曜日は文化祭を開催しております。
甲武信小屋は基本的に通年管理人が常駐しておりますが、念のため予約をお願いしたいと思います。
秋季の甲武信岳
甲武信岳はあまりはっきりした広葉樹の紅葉はありませんが、それでも長野側の登山道を中心に若干紅葉する木がございます。 むしろ、それより見ていただきたいのは、からまつの黄葉です。時期は11月のはじめで、西沢渓谷のすばらしい時期とちょ うどピタリ一致します。11月に入りますと、空気も澄んできて展望が出ますので、ぜひ晴れの日を狙っておでかけください。 11月中旬をすぎますといつ雪がきてもおかしくありません。小屋は11月30日までの営業となっております。
冬季の甲武信岳
小屋が閉まっている期間は入山者も少なく、入山者の比較的多い八ヶ岳などと比しても難易度でひけをとらない難しい山となります。
小屋は冬季開放しておりませんので、近隣の避難小屋を利用するか、テントを持参してください。また、小屋の営業していない期間は
水がありません。溶かすか、持参するかしてください。